「山好き」が語る、富士山麓クルーズの楽しみ方。

樹海と聞くと怖いイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。約1200年前の富士山の噴火による溶岩大地の上にできた樹海は、歴史のあるとても神秘的な場所。他の森にはない生命力も感じるので、度々訪れています。お気に入りコースは、青木ヶ原樹海を歩き、その先に広がる大室山のブナ林を裸足で歩くこと。奇跡的に溶岩流が流れ込まなかった、ふかふかでなだらかな場所で、ここを歩くと神経が研ぎ澄まされるような気がします。非日常的な樹海エリアもぜひ楽しんでほしいですね。

海外を旅したオーナーが、富士山の魅力を知ってもらうためのハブのような存在になりたいという思いから、2014年にゲストハウスとしてオープンしました。富士登山やトレイルラン目的で海外から訪れるお客さまが非常に多いのですが、「富士山」という共通のテーマがあるからこそ意気投合しやすく、日々新たな出会いや交流が生まれています。FUJI GATEWAYでは大規模なイベントの開催もあり、このエリアに新しい風を吹かせてくれているので、今後は国内外からのお客さまとの交流にもとても期待しています。

富士スバルライン・五合目で、富士山頂を目指す登山者の憩いの場として間もなく70年。五合目は登山口に向かう「通過点」として利用されていますが、実は五合目周辺には気軽に楽しめるハイキングコースや美しい景色など、魅力がたくさんあるんです。そこで、五合目を「通過点」としてではなく「過ごす場所」にすべく、2023年6月に店舗をリニューアルしました。こだわりを詰めて新設したカフェ〈富士山焙煎堂〉では、店内で焙煎した挽きたてのコーヒーを提供しています。富士山の天然水で淹れたおいしいコーヒーを片手に、五合目でしか味わえない時間を過ごしていただけたら。FUJI GATEWAYは富士山麓の玄関口として、富士の魅力を一つひとつつないでくれる存在だと思うので、これから一緒に盛り上げていけたらいいですね。

富士山麓は、とにかくさまざまな景色があり飽きることがないことが魅力です。進む方角によって風景が全然違いますし、標高によって変わる植物を楽しむことができます。溶岩流の上にできていることが特徴で、森が再生してきた過程や歴史を感じられるのは圧巻です。私自身富士五湖周辺で生まれ、山で遊んで育ち、この町で自然に関わる仕事をずっとしてきました。FUJI GATEWAYではクルーズの企画などに携わっており、自分が子どもの頃にやっていたような自然の遊びを、大人になった今だからこそ、童心に戻って楽しんでいただきたいという思いでプログラムを作っています。特に自然と離れて暮らす都心の方には、ぜひ参加いただきたいですね！リフレッシュとしてはもちろん、自然への興味関心が深まるきっかけになると嬉しいです。

2002年に富士河口湖町に移住して程なく山麓を走ることに魅了され、今では「ウルトラトレイル・マウントフジ」をはじめ全国のトレイルレースをプロデュースするなど、ライフワークに。広大な富士山麓には険しい山や神秘的な森などさまざまなフィールドがあり、走る時間や季節によって二度と同じ景色には出合えないので、20年以上走り続けていても飽きることはありません。目まぐるしく変わる景色の中を走るのはとても気持ちよく、まるで一つの物語を見ているかのよう。レースのコースを作る際にも、安全性はもちろん、富士山の眺めをあらゆる角度から楽しめるように心がけています。FUJI GATEWAYでもウォーキングコースの企画に携わっていますが、アクティビティを通して富士山麓の素晴らしさを少しでも多く感じてもらいたいですね。